郡山市ふれあい科学館では福島大学と連携し、おもしろ科学びっくり箱「どうして分かるの?心理テストのひみつ」を2019年2月2日(土)に開催しました。
今回の講師は、福島大学 准教授の高原 円 先生です。講座には、小中学生のお子さんと保護者のみなさまにご参加いただきました。
まず、「こころ」とはなんだろう?というところからはじまり、性格や特性は目で見えない分、はかることが難しいということを、また、心理検査は人の性格や特性をはかる「ものさし」としての役割があるということを学びました。
そして、その検査にはいろいろな検査方法や分類があることも学び、その中でも小学生用の問題に参加者の皆さんでチャレンジしていただきました。
最初は、「主要5因子性格検査」です。この検査は、51の質問に「はい」か「いいえ」で回答していただき、自分の性格をプロファイルするというものです。参加者の皆さんは集中して取り組み、結果をみて納得している様子でした。お友だちと見せ合いながら楽しんでいる様子も見られました。
次に、「PFスタディ」に取り組んでいただきました。この検査は、誰もが日常的に経験するような場面の会話に対し回答を記述し、回答の方向性によって性格の分類ができるものです。こちらは少し時間をかけて、考えながら記入しているようでした。
最後は、「ストループテスト」です。これは文字の情報と色の情報が異なるときに、反応がどれだけ遅れてしまうかをはかるテストです。簡単なテストと難しいテストでの回答数の差を数値化することで、どれだけ異なる情報が干渉しているかをはかります。
参加者の皆さんは「難しい!」と言いながらも、真剣に取り組んでいました。
まとめとして、心理検査によく似た心理ゲームや血液型での性格診断には、心理検査に必要な「信頼性」「妥当性」が欠けていることから、必ずしも科学的とは言い切れないというお話がありました。
今回取り組んだ「心理検査」をとおして、心理学にも興味を持っていただければと思います。
高原先生、楽しく分かりやすい講座を本当にありがとうございました。