郡山市ふれあい科学館では、2021年3月20日(土)に曽田香料株式会社との連携により科学ゼミナール「香りの魅力 ‐オリジナル香水を作ってみよう‐」を開催しました。

 講師には、東京にある曽田香料株式会社フレグランス開発部から、調香師である小木 啓子さんをお迎えしました。

 曽田香料株式会社は、化粧品や食材等の香料や、ガス漏れ対策としてガスにつける香料など、香りに関して幅広く研究・製造・販売を行っている企業で、郡山西部工業団地に郡山工場があります。

 

 はじめに、先生から香りや香水に関するお話をいただきました。

 「香り」は、普段の生活でも家や学校、お店など、いろいろな場所で嗅ぐことができます。そうした香りの元になる物質は約40~100万種もあるそうです。一般の方だと嗅ぎ分けられる香りは多くても数千種程度ですが、講師の小木先生のような調香師の方は、1万種以上の香りを嗅ぎ分けられるそうです。

 身近でありながらあまり知られていない香りの話に、参加者の皆さんは、じっくりと聞き入っていました。

 

 そして、いよいよ香水作りです。先生に調香してきていただいた、ベースとなる香料3種類を組み合わせて香水を作成します。はじめに、その3種類をどの割合で混ぜるか、サンプルを作りました。数滴ずつ混ぜて、好みに合うか検討するのですが、一滴分量を変えただけでも、全体の香りの印象が変わります。どの配合にするか悩む参加者もいれば、即決の参加者もいて、参加者の皆さんの個性が出る一幕でした。

 最後は、全員自分だけのオリジナル香水を完成させ、お持ち帰りいただきました。

 

 講師を務めていただいた小木先生をはじめ、ご協力いただいた曽田香料株式会社の皆様、本当にありがとうございました。