5月10日は、日本で初めて広域的な地質図が作成された「地質の日」となっております。郡山市ふれあい科学館では、この地質の日を記念いたしまして、2022年5月29日(日)に福島県立博物館との連携により、科学ゼミナール 地質の日記念 野外講座「郡山で化石をさがそう」を開催いたしました。
講師には、福島県立博物館主任学芸員の猪瀬 弘瑛 先生、学芸員の吉田 純輝 先生をお迎えしました。
過去の開催では、郡山駅前に集合してバスで化石採集地へ移動していました。しかし、今回は新型コロナウイルス感染症予防のため、化石採集地に近い郡山市河内ふれあいセンターに集合して、化石採集地へ徒歩で移動しました。
30分ほど歩いて化石採集地へ到着すると、猪瀬先生の説明を受けて、化石採集に取り掛かりました。化石を発掘した地層は、「堀口層」と呼ばれる1200万~1500万年前の海の地層で、さまざまな貝の化石を発掘できました。そのため、このあたりの場所は、大昔には海だったことがわかります。
2時間ほど化石採集を行ったのち、郡山市河内ふれあいセンターに戻りました。そこで、採集した化石のクリーニング(化石のまわりの岩石を取りのぞく作業)を行いました。
自分で発掘した化石とあって、皆さん真剣にクリーニングに取り組んでいました。途中で割れてしまう方もいましたが、接着剤で修復することができました。
最後は化石の和名や学名を調べて標本カードを作り、採集した化石と一緒に持って帰りました。
猪瀬先生、吉田先生、本当にありがとうございました。