郡山市ふれあい科学館では、スペースパーク企画展「あそぶどうぶつずかん」の関連企画として、野生生物共生センターと連携した夏休み親子講座「私たちと野生動物 ~野生生物共生センターのお仕事~」を開催しました。野生生物共生センターで働く獣医師、野生動物管理員、職員の方をお招きして、実際にどのようなお仕事をしているのか、お話や体験を交えて紹介していただきました。
2022年7月24日(日)
7月24日は、獣医師の方と職員の方に講師を務めていただきました。獣医師とは簡単に言うと、動物のお医者さんです。
野生生物共生センターでは、今回の講座のような環境教育のほかに、野生動物の調査研究や保護・管理、そして、救護・野生復帰を行っています。そのうち、主に救護・野生復帰の部分で傷ついた野生生物をセンターで診察・治療するのが獣医師の役割だそうです。人間の医師と違い、様々な生物が運ばれてきて、生物によって対処法が変わることがとても大変とのことでした。
講座の後半では、獣医師の方と同じく聴診器を使う体験を行いました。
しかし傷ついた動物たちを連れてくることはできないので、今回は参加者自身や保護者の方の心臓の音を聞く体験をしました。獣医師の方から心臓の場所を教わると、参加者の皆さんは、自分の胸に聴診器を当てて、自分自身の心臓の鼓動に聞き入っていました。
2022年8月7日(日)
8月7日は、野生動物管理員の方と職員の方に講師を務めていただきました。野生動物管理員とは簡単に言うと、動物の看護師さんです。
そのため、野生動物管理員は、獣医師の診察結果をもとに行われる治療の補助や、その後の看護を担当するそうです。例えば、治療薬の入ったエサを食べさせたり、動物が野生復帰するための施設を作ったり、回復した動物を発見された場所まで運んで野生に復帰させたりと、内容は多岐にわたります。
講座の後半では、野生生物の診察などで使用される聴診器を使う体験を行いました。
また、野生動物管理員になりたい方向けのお話もありました。野生動物管理員は獣医師と違い、必要な資格はないそうです。動物が大好きな方におススメな仕事ですが、様々な野生生物の治療や看護にあたるので、日々の業務の中で専門的な勉強が必要になるとのことでした。そのため、自然環境系の大学や専門学校で学んだ方や牧場で働いた経験のある方などがいらっしゃるそうです。
今回の講座のために、準備段階から当日まで協力してくださった野生生物をセンターの皆様、本当にありがとうございました!