郡山市ふれあい科学館では2022年11月20日(日)に、講座「天文学からSDGsを知ろう!」を開催しました。
今回は、小学生のみなさんと保護者の方を対象とした親子向けと、中学生以上一般向けの2本立てで、国立天文台の縣秀彦さんを講師としてお招きしました。
親子向け「発見! 私たちの生活と天文学」
小学生はおうちの方と一緒に、天文学が生活の中でどのような関りがあるのかを見ていきました。現在のさまざまな天文学の取り組みを振り返りながら、こうした取り組みが医療技術や通信技術をはじめとした、さまざまな技術の発展に関わっていることを理解しました。
そして宇宙を知ることは、私たちが「地球人」という意識を持ち、宇宙の中で地球の置かれた状況を知ったり、地球環境を守ることにとても大事であることを、具体例を交えて紹介していただきました。
一般向け「天文学とSDGs」
国際天文学連合国際普及室でのご活動から、世界の潮流を踏まえながら、天文学が社会に貢献できる内容や今後の展開についてお話いただきました。
そして、日本の置かれている現状にも目を向けながら、SDGsのターゲットごとの天文学の貢献内容のみならず、持続可能な開発目標を達成するための最も重要な観点として「宇宙の中の地球というユニバーサルな視点の獲得」の重要性についてご紹介いただきました。
普段とは違う切り口で天文学の最前線に迫る講座でしたが、熱意あふれる講座をされた縣さん、そして参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
講座で触れられた今回の参考文献(「天文学の技術と私たちの生活 医療からWi-Fiまで」、「ビッグアイデア-天文学の主要概念」「IAU戦略計画2020-2030」)は以下からダウンロードできますので、ぜひご覧ください。