郡山市ふれあい科学館では2023年3月25日(土)・26日(日)に、スペースパーク企画展「ロボットフェスティバル」を開催しました。来場された皆さんには、高校生が製作したロボットなど、いろいろなロボットの体験・操縦を楽しんでいただきました。

 

★高等学校ロボット競技大会出場ロボット展示(清陵情報高等学校)

 2022年10月に行われた第30回全国高等学校ロボット競技大会青森大会(全国大会)に出場したロボットです。全国大会は、各都道府県で持ち回りとなっていて、2022年は青森県での開催でした。青森県は日本一のリンゴの産地であることから、競技もリンゴに見立てた卓球のボールを出荷台に見立てた塩ビパイプに並べ、その正確さや速さで得点を競うルールでした。

★シューティングゲーム AERO ATTRACTIVE(清陵情報高等学校)

 高校の課題研究として、生徒の皆さんがアーケードゲームを一から製作しました。ゲームエンジンのUnityで制作され、難易度選択やスコアランキングの表示なども可能となっています。また、ソフトウェアだけでなく、筐体も高校生による製作です。筐体は木材を加工して、液晶モニターやスピーカーを組み合わせて製作されました。

★タッチパネル式情報表示ツール(清陵情報高等学校)

 バス時刻表や天気予報、行事情報や災害情報など、日常生活で必要な最新情報を簡単操作で表示できる機器です。高校の課題研究として製作されました。ラズベリーパイとタッチパネルディスプレイを使用しています。

★コロナ対応自動ドア(清陵情報高等学校)

 コロナ禍で接触による感染への対策として製作された課題研究の作品です。パソコン室など、消毒できない精密機器を共有使用する部屋への設置を想定して作られました。人を感知すると消毒を促す音声が流れ、消毒をするとドアを自動で開閉してくれます。

★1桁加算専用電卓(清陵情報高等学校)

 電卓で多くの数を足す計算をしようとすると、数字、+、数字、+・・・と、+を何度も押さなければなりません。そこで、1桁でなおかつ、足し算に特化した電卓が製作されました。この電卓では足したい1桁数字を連続して入力していくだけで自動的に足し算結果が表示されます。

★卓上消毒ロボットGanba(ガンバ)(清陵情報高等学校)

 新型コロナウイルスの対策として、卓上を消毒できるロボットを作れないかと高校生が製作したロボットです。ディスク推進システムで前後左右に動いて消毒することができます。

★癒しロボット(清陵情報高等学校)

 精神的なストレスが多いこの社会において、そのストレスを軽減できる"癒し"が必要と考えられ、このロボットが製作されました。頭に触れることにより、感情を目で表現できるほか、身体を回転させたり、尻尾を振ったりすることで、接した人が和やかな気分を出せるよう工夫されています。

★MCR 走らせる機体と僕たちの青春(清陵情報高等学校)

 MCR(マイコンカーラリー)は、コンピュータを搭載して自動運転できる車で走り、タイムを競います。特に大人の来場者の皆さんが興味津々でご覧になっていました。

★UnityによるPec-man(清陵情報高等学校)

 Unityというゲームエンジン(ゲームを制作するソフトウェア)を使って制作されました。主人公を操作して、敵のモンスターから逃げながら画面上の点を集めるゲームです。ゲームの筐体はCADなどを用いて設計され、木材を使って製作されました。

★かくれ虫(清陵情報高等学校)

 光が当たると動き出し、物陰などで光が当たらないと停止するロボットです。庭石を動かした時に、その下のダンゴムシが動き出すイメージで、フィールドのフタをどけるとロボットたちが一斉に動き出していました。特に、ロボット操縦が難しい小さなお子さんに大人気でした。

★クワガタロボット(清陵情報高等学校)

 リモコンを使って操縦する、クワガタ型ロボットです。ボディは3Dプリンターで製作されました。クワガタの大あごを開閉することができ、大あごを使ってピンポン玉をつかんだり、運んだりすることができます。

★かぶとローダー(清陵情報高等学校)

 リモコン操作で動かすカブトムシ型ロボットです。ステージ中央の穴から樹液(蜜)に見立てたピンポン玉が押し出されてきます。その玉を対戦相手より早くキャッチし、無事に奥の穴に運べるかを挑戦してもらいました。

★デスクトップファブリケーション机上工場(清陵情報高等学校)

 3Dプリンターを使って、設計したプレートができあがる様子を実演しました。できあがったプレートは、来場者の皆さんがそれぞれ色を塗ってオリジナルアクセサリーに仕上げてお持ち帰りいただきました。また、1時間ごとに2名限定で、マジックハンドづくりも体験してもらいました。

★メイズランナー(清陵情報高等学校)

 片手で運転できるコントローラーで車型ロボットを動かし、スタートからゴールまでたどり着く時間を競ってもらいました。来場者の皆さんは、よりよいタイムが出るよう、がんばっていました。

★グラディエーター(清陵情報高等学校)

 中世のコロッセオで行われた剣闘士をイメージしたゲームです。特殊な4輪駆動方式である「メカナムホイール」を搭載したソードロボットを操作して戦います。このロボットは前後左右に動けるほか、回転もできるため、前部に搭載した剣で、対戦相手の後方にある板を切り飛ばすと勝ちになります。

★相撲ロボット(郡山北工業高等学校)

 相撲用に製作されたロボットを操縦して、障害物をよけながら、標的の紙コップを土俵外に押し出すことに挑戦してもらいました。小さなお子さんも操縦方法を高校生の皆さんに習いながら、一生懸命に取り組んでいました。

★ビー玉コースター(郡山北工業高等学校)

 ビー玉をジェットコースターのしくみでコース上に転がすロボットです。動く階段をビー玉が昇っていく機構や水車が水を汲み上げるようにビー玉をすくい上げる機構などを経て、ビー玉がスタートからゴールまで到達する様子を見ていただきました。

★クワガタロボット体験操縦(白河実業高等学校)

 来場者の皆さんには、クワガタロボットを操縦して、フィールドに散らばったボールやブロックなどを大あごで挟んで持ち上げ、ゴールまで移動することに挑戦してもらいました。

★六脚ロボット(白河実業高等学校)

 リモコンを操作して、6本の足で歩くロボットを動かしてもらいました。操縦になれた方には、緑の線に沿ってスタートからゴールまでの移動にも挑戦してもらいました。

★昇降ロボット(白河実業高等学校)

 脚立のようなロボットですが、足を下側だけでなく、上側に曲げることもできます。そのため、いろいろな形の障害物を乗り越えたり、段差を超えてやんわり着地したりすることができます。

★CANボット(白河実業高等学校)

 ロボットアームで空き缶をつかみ、ゴールまで運んでうまく空き缶を置くロボットです。どの空き缶をつかむか、また、複数あるゴールのどこに置くかによって難易度が変わるため、来場者の皆さんは考えながら挑戦していました。

★課題研究作品『LEDキューブ』(白河実業高等学校)

 プログラミングでさまざまな色のLEDライトが次々と点灯する箱型のイルミネーションです。製作にあたっては、大量のLEDライトの配線やLEDの明るさに個体差があることなどに苦労されたそうです。光を拡散させるためにLEDの点灯部分をやすりがけしたり、同じくらいの明るさのLEDを選び出して使用するなどの工夫がされました。

★課題研究作品『電子ピアノ』(白河実業高等学校)

 バネや基板などの一部を除いて、ほぼ3Dプリンターを使って部品が製作されました。電子ピアノとして鍵盤を弾けるだけでなく、一部の鍵盤をスイッチとして、オルゴールの自動演奏ができる機能も搭載されています。

★課題研究作品『バス置き去り防止装置』(白河実業高等学校)

 昨今全国で問題となっている「バス置き去り問題」に対して製作されました。ボタンを押すと、座席に人がいる場合に音と光で教えてくれる装置です。運転席でボタンを1回押すだけで車内確認ができるイメージで製作されました。

★ロボットダンスステージ(ロボットゆうえんち)

 ロボットたちがステージ上で一糸乱れぬダンスを披露してくれました。内容もラジオ体操やきつねダンスなど、幅広い世代の方が親しみを持てるものでした。

★パイプロボコン(ロボットゆうえんち)

 細いパイプの中を自在に移動できるロボットを操縦して、パイプのコースのゴールにどれだけ速くたどり着けるかのタイムアタックに挑戦してもらいました。

★体験操縦バトル(ロボットゆうえんち)

 ロボットゆうえんちで製作された人型ロボットで対戦していただきました。家族や友達同士、初対面の相手など、対戦の組み合わせはさまざまでしたが、来場者の皆さんは真剣に戦っていました。

★ロボット展示(ロボットゆうえんち)

 ロボットゆうえんちで製作されたロボットの展示やロボットの歴史のパネル展示を行いました。ロボットアームを使ったキャンディの掴み取りなどもあり、来場者の皆さんは真剣に取り組んでいました。

 

ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。