郡山市ふれあい科学館では2023年12月2日(土)・3日(日)に、新潟大学工学部とともに、大学で研究されている工学の世界や科学の楽しさを紹介する「小中学生・高校生のための科学技術へのいざない」を開催しました。
当日は、全部で7つのコースを設定して、多くの皆さんに科学の楽しさを体験していただきました。また、福島県立会津学鳳高等学校の皆さんにも運営にご協力いただきました。
コース1:太陽光発電による水素での充電
太陽光発電で発電した電気で水を電気分解し、クリーンな電気で水素を作る過程を見ていただきました。そして、その水素を使って充電したラジコンカーを走らせたり、風船を浮かせたりしました。
参加した皆さんは、遊びながら楽しく水素エネルギーを体験していました。
コース2:キラキラのスーパーボールを作ってみよう
熱を加えるとやわらかくなる素材を利用して、手作りのスーパーボールを作りました。
その素材をお湯に入れて柔らかくして、柔らかいうちにキラキラのラメを入れ、ボール状にして冷やすとできあがりです。
そして、そのボールを使用したゲームにも挑戦してもらい、弾性について楽しく学んでいただきました。
コース3:「砂」のふしぎと液状化
地震の際に起きる液状化現象の仕組みについて実験しました。
透明な筒に水を含んだ砂を入れ、その上に建物や電柱、車などの模型を置きます。そして、透明な筒を横から木槌でたたくと、「液状化」によって家や車の模型等、密度の高い物は沈んでいく様子がわかりました。
実際に新潟県で起きた様子の写真なども紹介され、実験した皆さんは驚いたようでした。
コース4:QRコードでクイズラリーに挑戦!
マス目の印刷された紙で、印のついたマスをぬり絵のように塗って、手づくりのQRコードを作っていただきました。
そして、作ったQRコードをスマートフォンで読み取るとクイズラリーのウェブサイトに移動しました。クイズの正解数によって景品もあり、挑戦した皆さんは一生懸命考えていました。
コース5:紙コップ弓矢
ストローや紙コップ、ゴムを使って、弓矢の工作を行いました。矢の先端は安全に配慮されたやわらかい素材でできていて、小さいお子さんでも楽しむことができます。
できあがった皆さんは、番号の書かれた的に向かって、矢を放っていました。
コース6:雷を起こしてみよう!
頭に巻いて使用するライトを作りました。このライトは、明るいところでは変化がありませんが、暗い所に入るとセンサーが反応してLEDが光るようになります。
難しそうな仕組みですが、新潟大学の皆さんが予め準備してくれた回路を、参加者がホッチキス止めでつなぐことで簡単にできるよう工夫されていました。完成させた皆さんは、暗い空間でライトを光らせて楽しんでいました。
コース7:コケコッココップ(科学館)
たこ糸と紙コップを使って、こするとにわとりの鳴き声のような音が出る不思議なコップを作りました。このコップ、乾いたティッシュやタオルでこすると何も起きませんが、水などで濡れたティッシュやタオルでこすると、にわとりの鳴き声のような音が大音量で響き渡ります。
完成させた皆さんは、楽しそうにコップを鳴かせていました。
ご来館いただいたお客様、新潟大学工学部の皆様、福島県立会津学鳳高等学校の皆様、本当にありがとうございました。