2024年12月7日(土)・8日(日)に、新潟大学工学部とともに、大学で研究されている工学の世界や科学の楽しさを紹介する「小中学生・高校生のための科学技術へのいざない」を開催しました。

 当日は、全部で6つのコースを設定して、多くの皆さんに科学の楽しさを体験していただきました。また、12月7日(土)は、福島県立会津学鳳高等学校SSH探求部化学班の皆さんにも運営にご協力いただきました。

 

コース1:自然エネルギーを水素にして充電

 ソーラーパネルを使って作った電気で水を電気分解し、水素を作りました。そして、その水素を再び酸素と組み合わせることで燃料電池として使い、得られた電気でラジコンカーを走らせました。

 来館者の皆さんは遊びながら、楽しく水素エネルギーを体験していました。

コース2:キラキラのスーパーボールを作ってみよう

 熱を加えるとやわらかくなる樹脂粘土を利用して、手作りのスーパーボールを作りました。
樹脂粘土は温めると柔らかくなる性質があるため、お湯に入れて温め、柔らかいうちにボール状にして、再び冷やすと固まってスーパーボールになります。

 そして、スーパーボールを使って、弾性について楽しく学んでいただきました。

コース3:液状化する砂のふしぎ

 地震の際に起きる液状化現象の仕組みについて実験しました。
透明な筒に水を含んだ砂を入れ、その上に建物や電柱、車などの模型を置きます。そして、透明な筒を横から木槌でたたくと、「液状化」によって家や車の模型等、密度の高い物は沈んでいく様子がわかりました。

 1月の能登の地震の際、新潟県も被害を受けていて、実際の写真なども紹介され、実験した来館者の皆さんは真剣に見たり聞いたりしていました。

コース4:厚紙イヤホンを作って、骨で音を聞いてみよう!

 イヤホンやスピーカーは、電気信号として送られてきた音を、コイルと磁石を使って振動に変換することで音を伝えています。スピーカーは空気を振動させて音を伝えますが、今回は音の振動を骨に伝える骨伝導という方法で聞こえるイヤホンを作りました。

 通常のイヤホンと違う仕組みで音が聞こえる様子が不思議なイヤホンでした。

コース5:手作りスノードーム -UVレジンを使って手作りのスノードームを作ろう-
 UVレジンを使ってさまざまな飾りをつけ、洗濯のりや色水を使って、スノードームを作りました。

 来館者の皆さんは、飾りの配置や組み合わせなどで悩みながらもオリジナルのスノードームづくりに楽しそうに取り組んでいました。

コース6:カラフル化石(科学館)

 本物のアンモナイト化石からとった型を使って、化石のレプリカを作りました。来館者に好みで2色の樹脂粘土を選んでいただき、お湯で温めて柔らかくして、アンモナイト化石の型に入れてもらいました。

 できあがった化石のレプリカは、2色の混ざり具合などで世界に1つだけの模様になることもあって、作った皆さんは大事そうに持ち帰っていました。

 

 ご来館いただいたお客様、新潟大学工学部の皆様、福島県立会津学鳳高等学校の皆様、本当にありがとうございました。