福島大学との連携により、2024年12月8日(日)におもしろ科学びっくり箱「自転車発電でクリスマスを楽しもう!」を開催いたしました。

 講師には、福島大学共生システム理工学類教授の後藤 忍 先生をお迎えしました。

 

 講座の会場には、後藤先生と福島大学の学生さんが、クリスマスを楽しむために用意してくれた実験道具や工作道具でいっぱいです。参加者の中には小さなお子様もいましたが、これから始まる実験や工作にわくわくしながら、後藤先生の発電やモーターのしくみの説明を聞いていました。

 説明のあとは、いよいよ実験と工作です。1グループずつ自転車発電に挑戦し、待っているグループは学生さんと一緒に単極モーターの工作に取り組みました。

 自転車発電で動かすものは、クレーンゲーム、CDプレイヤー、テレビゲーム、ドライヤー、そしてクリスマスツリーのイルミネーションです。発電機がついた自転車をこぐと、意外と重い!景品のケーキ消しゴムがもらえるクレーンゲームは大人気で、お父さん、お母さんも必死にこいで動かしていました。皆さん、「筋肉痛になりそう」と言いながらも楽しくこいでいる様子からは、大人も子どもも電気をつくるために大きな力が必要なことを楽しく体感できたようです。

 一方、工作に取り組むテーブルでは、大学生のお兄さん・お姉さんたちに、丁寧に単極モーターの作り方を教えていただきました。クリスマスツリーのように真鍮線を巻いて、電池の上でくるくる回します。微調整が必要なので苦戦している方もいましたが、皆さん全員回すことができて大満足でした。その他にも手回し発電機で豆電球を点けたり、発電量を測ったりなどの実験も行い、発電やモーターの仕組みにより興味を持った子どもたちがたくさんいました。

 最後は、2つのクリスマスツリーに灯りをともし、CDプレイヤーでクリスマスソングを流して、会場内の全員でクリスマスをお祝いしました。もちろんすべて自転車発電でつくった電気で動いています。CDプレイヤーを動かすのは、とてもパワーがいるため、後藤先生自ら自転車をこいでくれました。クリスマスツリーの灯りの分は、なんと小学生の子が頑張ってくれました。会場内は大盛り上がりでした。

 少し早めのクリスマスを科学館で楽しんでいただけた講座となりました。そして、参加者の方は、大人も子どもも発電に必要な力の大きさと電気の大切さに気付いていただけたようでした。

 

 後藤先生、福島大学の学生の皆様、本当にありがとうございました。