2025年10月25日(土)・26日(日)に、新潟大学工学部とともに、大学で研究されている工学の世界や科学の楽しさを紹介する「小中学生・高校生のための科学技術へのいざない」を開催しました。

 当日は、全部で8つのコースを設定して、多くの皆さんに科学の楽しさを体験していただきました。また、10月25日(土)は福島県立会津学鳳高等学校SSH探求部化学班の皆さんに、10月26日(日)は福島県立安積高等学校の皆さんに、運営にご協力いただきました。

 

コース1: ためて使う!自然エネルギーと水素のチカラ

 ソーラーパネルを使って作った電気で水を電気分解し、水素を作っていただきました。そして、その水素を再び酸素と組み合わせることで燃料電池として使い、得られた電気でラジコンカーを走らせました。来館者の皆さんは遊びながら、楽しく水素エネルギーを体験していました。

 また、こちらの研究室で研究している、水素を感知するセンサーも紹介されました。

コース2: かたい砂が柔らかく!~液状化のふしぎ~

 地震の際に起きる液状化現象の仕組みについて実験していただきました。

 透明な筒に水を含んだ砂を入れ、その上に建物や電柱、車などの模型などを置きます。そして、透明な筒を横から木槌でたたくと、「液状化」によって家や車の模型等、密度の高い物は沈んでいく様子がわかりました。今回はハロウィンにちなんでお化けの置物なども模型の代わりに選べて、小さいお子さんも楽しんで実験していました。

コース3: QRコードでクイズラリーに挑戦!

 未完成のQRコードが印刷された紙で、印のついたマスをぬり絵のように塗りつぶすことで、QRコードを作っていただきました。

 そして、作ったQRコードをスマートフォンで読み取るとクイズラリーのウェブサイトに移動しました。専用のボタンでそのクイズに正解すると、次のQRコードが現れるため、参加した皆さんは全10問のクイズに一生懸命取り組んでいました。

コース4: キラキラのスーパーボールを作ってあそぼう

 熱を加えるとやわらかくなる樹脂粘土を利用して、手作りのスーパーボールを作っていただきました。

 樹脂粘土は温めると柔らかくなる性質があるため、お湯に入れて温め、柔らかいうちにボール状にして、再び冷やすと固まってスーパーボールになります。

 そして、スーパーボールを使って、弾性について楽しく学んでいただきました。

コース5: レジンをかためてオリジナルのマグネットを作ろう

 マグネットのまわりにUVレジンを使ってさまざまな飾りを作っていただき、オリジナルマグネットに仕上げていただきました。

 来館者の皆さんは、飾りの配置や組み合わせなどで悩みながらもオリジナルのマグネットづくりに楽しそうに取り組んでいました。

コース6: 暗くなると光るライトを作ろう

 頭に巻いて使用するライトを作っていただきました。このライトは、明るいところでは変化がありませんが、暗い所に入るとセンサーが反応してLEDが光るようになります。

 難しそうな仕組みですが、新潟大学工学部の皆さんが予め準備してくれた回路を、参加者がホッチキス止めでつなぐことで小さなお子さんでも簡単にできるよう工夫されていました。

 完成させた皆さんは、暗い空間でライトを光らせて、ジャックオーランタンを探すゲームを楽しんでいました。

コース7: 色が変わる!?シュワシュワサイエンス

 紫キャベツの溶液に、クエン酸や重曹を加える実験をしていただきました。

 紫キャベツの溶液の液性が変化することで、溶液の色がさまざまに変化する様子を楽しんでいただきました。

 また、クエン酸や重曹を粉の状態で混ぜたものを水に入れて、その中和反応でシュワシュワする様子も実験していただきました。

コース8: 分身する忍者のしかけを作ろう(当館ブース)

 鏡を使って忍者の人形を分身させる工作です。

 2枚の鏡をセロハンテープでつないで、その前に忍者の人形を置きます。鏡を180°で開くと鏡に映る忍者は1人だけなのですが、少しずつその鏡を閉じていき、角度を狭めていくと、分身の術のように忍者の人数がどんどん増えていきました。

 完成させた皆さんはギリギリまで鏡を狭めて、忍者が何人まで増えるか、楽しそうに競っていました。

 

 ご来館いただいたお客様、新潟大学工学部の皆様、福島県立会津学鳳高等学校の皆様、福島県立安積高等学校の皆様、本当にありがとうございました。