[3] 浮沈子を作ろう(下)

2002/08/07


 昨日に続いて浮沈子(ふちんし)の作り方を説明しましょう。 (4) おもりを付けて水を入れた魚のしょう油さしをコップなどの水に浮かべてみましょう。そして、水面ぎりぎりに浮くように、水とおもりの量を変えてみて下さい(写真1)。 (5) ペットボトルに水を上までいっぱい入れて、しょう油さしも入れるとでき上がりです。
 ペットボトルをぎゅっと握ると、しょう油さしの魚は沈んでいきます。手を離すと浮き上がってきます(写真2)。うまくいかなければ、しょう油さしの中の水とおもりの量を少しずつ変えてみましょう。


(写真1)コップに浮かべたしょう油さし


(写真2)握ると沈み、離すと
浮き上がるしょう油さし

 

 しょう油さしの魚は、どうして浮いたり沈んだりするのでしょうか。ペットボトルを押すと、その力が水に伝わって、魚の中の空気が押されます。空気は押されると体積が小さくなるので、魚も小さくなります。小さくなった魚は浮力も小さくなるので沈んでいきます。手を離せば浮力が元に戻るので、魚はまた浮かび上がるというわけです。
 しょう油さしのほかにも、ふくろに入ったアメ、ワサビのパック、発ぽうスチロールのかけらでも作れます。空気のあわが入っているものをさがして浮きにしましょう。おもりにはクリップ、画びょう、ナットも使えますが、さびにくいものだと長持ちしていいでしょう。
 浮力をうまく使えば、浮き沈みも思いのままです。浮沈子の形を魚にしたのには、わけがあります。実は本当の魚も「浮きぶくろ」を持っていて、この中に空気などの気体を入れたり出したりして浮力の大きさを変えて、浮いたり沈んだりしているのです。

 

 また、海の中にもぐって動く潜水艦(せんすいかん)も浮力を使っています。潜水艦にはタンクがあって、浮力の大きさを変えるために海水を出し入れして浮き沈みしています。
 さあ、ここまで読んだあなたは、浮き輪があるとどうして浮きやすくなるのかも分かりましたよね。この夏は、そんなことを考えながら水に浮いていると、科学者の気分になれるかも?

(展示情報係 石原 裕子)

 

2002年7月24日 福島民報新聞 「スペースパークで挑戦 夏休み!科学実験」より


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