[7] リング・デ・ビンゴ(下)

2002/08/07


 前回の実験がうまくいったら、今度は材料を替えてみましょう。
 刺繍(ししゅう)用の輪のかわりに、丸い形をしたチーズのふたを使ってみましょう(写真1)。写真のようにふたの一部を一センチくらい残しておくとじょうぶです。この場合は輪が小さくなるため、ペンのキャップなどをのせることと、つかみ取ることが少し難しくなります。
 もうひとつ、瞬間接着剤をのせる方法があります(写真2)。瞬間接着剤はビールなどのびんの口とサイズが同じため、入れるのがとても難しくなります。また、立てるのもとても難しいのです。これができたら、この実験に関しては名人です。


(写真1)チーズのふたを利用した実験


(写真2)輪の上にのせた瞬間接着剤

 

 このほか、次のようなポイントでいろいろ試してみましょう。 (1) 広い口のびんやせまい口のびんなど、いろいろとありますが、どのような場合が成功しやすいか。理由を考えてみよう(意外と難しいですよ) (2) 成功しやすい輪の大きさはどのくらいか (3) 輪の材質はどんなものが一番適しているか (4) 輪の上にのせるものはどんなものがいいか (5) なぜ、輪の内側から取らなければならないのか。

 

 実は、これらのポイントには「物と物との摩擦(まさつ)の問題」「物が落下するときの速さの問題」「物に力を加えたときの力のかかり方の問題」などが含まれていたのです。
 そして、これらは十五世紀半ば以降、発展してきたさまざまな技術、特に機械に関する分野(力学)の重要な問題でもあります。一六〇〇年代後半にイギリスの有名な科学者ニュートンがこの問題に数学を用いて取り組み、天体や流体の力学現象も「慣性の法則」などたった三つの法則から導き出せることを示しました。
 

(展示情報係 岡田 努)

 

2002年7月28日 福島民報新聞 「スペースパークで挑戦 夏休み!科学実験」より


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