[11] 電磁石を作ろう(上)

2002/08/07


 電磁石は小学校の教科書などにも登場していますので、多くの方になじみの深い実験ですね。鉄の棒やクギにエナメル線を巻いてその両はしを電池につなげると、磁石のように鉄などをくっつけてしまうのですからふしぎです。

 

 今回はまず、ストローにエナメル線を巻いてみましょう(写真1)。短い磁石ですが、エナメル線は結構、長さが必要です。巻き数を百回にしたり、二百回にしたり、いくつか作ってみるといいですね。巻き方もめちゃくちゃにするのか、きちんとそろえて巻くのかで、効果に違いが現れます。もちろん、きちんと巻いた方が強力になります。
 ストローのような中空のものに巻く理由は、その中に鉄やアルミ、木、ガラス棒など、いろいろな素材の棒を入れることができて、それぞれの場合の電磁石の強さを比べることができるためです。


(写真1)エナメル線を巻き付けたストロー


(写真2)クリップを持ち上げる電磁石

 


 次に、クリップやモールをつけて電磁石の力を比べてみましょう(写真2)。強さを比べるポイントは (1) エナメル線の巻き数 (2) エナメル線の太さ (3) ストローの中に入れる棒の材質 (4) 電池の数―などです。これらの結果を表にしてみると、その違いがよく分かるでしょう。
 ところで、電磁石を作る時に使うエナメル線は、銅線の周りにエナメルのまくがついています。なぜだか考えたことがありますか。

 

 まくがない銅線では、線を巻き付けて電流を流したとき、となりの銅線やクギに電気がながれてしまうので強い電磁石にはなりません。だから周りに電気を通さないものをぬりつけると、はじめてエナメル線を密に巻くことができて強力な電磁石となるのです。ホームセンターなどで、はだかの銅線を買ってきて電磁石を作ってみてください。きっと、うまくいきません。このような失敗例も研究に入れてみましょう。失敗から学ぶ科学も大切なのです。

 

(展示情報係 岡田 努)

 

2002年8月1日 福島民報新聞 「スペースパークで挑戦 夏休み!科学実験」より


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