2002/10/25


平成14年11月1日〜12月27日

 私たちの体は、無数の細胞が集まってでできています。それらの細胞は、水素や炭素、窒素などの自然界にある数十種の元素からできていますが、元素はどこで作られたものでしょう?
 宇宙が誕生した150億年前、この宇宙には水素とヘリウムの2種の元素しかありませんでした。それらの元素からなる星雲ができ、その中から星が誕生しました。星の中では水素を燃料にヘリウムを合成する事で莫大なエネルギーを作り出し、輝いています。重い星では、ヘリウムからさらに窒素や酸素など多くの元素を合成し、エネルギーを得ています。
 私たちの体を作る元素も、その昔は宇宙のどこかにあった星の中で作られたものです。

【解説員からの番組のみどころ】

【木村解説員】

【安藤解説員】

 星はどうして光っているのでしょうか。その答えは、水素から別の元素を作ることでエネルギーを得ています。そして、星の一生の最後には、大事件が起きます。この星の一生の変化が、私たちと深い関係があったのです。
 宇宙と私たちはつながっている事を感じてください。

 星空の向こうに広がる「大きな宇宙」に対して、私たち人間の体は「小さな宇宙」と呼ばれます。人間の体を作っているさまざまな物質がどこからやってきたのか・・・。 それをたどると、私たちはこの宇宙の、星たちの中から誕生してきたことがわかります。
 この宇宙の誕生から、私たちが生まれてくるまでの壮大なドラマを見ていきましょう。

【田邊解説員】

【近藤解説員】

 私たちの体・・・、一見宇宙とは何のつながりも見えませんが、身体をさらに細かい単位でみると、元素からできています。その元素こそが、宇宙で起こる星の爆発現象から作られるのです。
 星が生まれ、そして輝き、やがては宇宙のガスへと戻る星の一生を、コンピュータグラフィックスの映像でたどります。
 宇宙のしくみを視覚的に体験できますので、お楽しみに!

 私たちの身体を作っている元素は、星の中で生まれました。激しく燃えながら、星はたくさんの元素を作ります。星は大きな元素製造機なのです。
 最後に星は爆発して、中心で作った元素を宇宙にばらまきます。やがてこれらの元素が集まって、新しい星が生まれるのです。星が生まれたり、死んだりすることによって、宇宙には少しづつ元素が増えていきました。
 そして、私たちが生まれたのです。

次回の予告 2003年1月〜2月

星のゆりかご 〜オリオン星雲〜


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