2005/12/22



2006年1月2日(月)〜2月28日(火)
 


すばる星を見上げて・・・ (C)GOTO

  冬の星座の中で目をひく星の群れ「すばる」は、枕草子の中で「星はすばる・・・」と書かれるなど、古くから日本を始め世界各地でさまざまな見かたをされ、親しまれてきました。
 そんな「すばる」から冬の星たちをたどっていくと、星の一生が見えてくるのです。「すばる」をめぐる星の世界をご紹介しましょう。

 

【解説員からの番組のみどころ】

【安藤解説員】

【近藤解説員】

 特別明るい星はないものの、広い空のなかで星たちが群れているすばるは、明るい星の多い冬の星空でも目立つ存在です。日本では地方によって、すばるを「羽子板星」「ごちゃごちゃ星」などさまざまな名前で呼び、親しむとともに時計やカレンダーの代わりとして、季節によって星の巡る様子を生活の中に役立ててきました。
 今回は、日本や世界各地の人々によるすばるの見かたをご紹介するとともに、すばるを出発点に冬の星たちをめぐります。冬の星は色とりどりであるとともに、すばる、オリオン星雲などの天体が星空の中にあります。そんな星や天体をたどることで星の一生を見ていきましょう。すばる誕生をはじめ、ダイナミックな星の進化の様子をお楽しみに!

 現在よく知られている星座たちは主に西洋で語られてきたものですが、日本でも古くから独自の星の見方が伝えられてきました。「すばる」は特に古くから記述が残されている星で、地方によって様々な呼び名がありました。人々は昔からこの星を見上げ、日常の生活にも役立ててきたようです。
 望遠鏡で写真を撮ると、すばるは下の写真のように星の周りにぼんやりと青いガスが取り巻いていて、とてもきれいです。様々な研究によって星を包むガスたちは、星の誕生に深い関わりがあることが分かってきました。
 さあ、今回はすばるの色々な見方や、星の一生についてなど、すばるにまつわる今昔物語をご紹介いたしましょう!

   

【水谷解説員】

 

 「すばる」という言葉は天文や星についてあまりよく知らない人も聞いたことがあるのではないでしょうか?歌の名前、自動車会社の名前、望遠鏡の名前などなど、さまざまなところで見つけることができます。それほど日本人に愛されてきた「すばる」ですが、実際の夜空ではどのような姿をしているのでしょう?
 すばるは肉眼でも数個の星の集まりとして見えます。そして、望遠鏡で見るとさらにたくさんの星が集まっていることがわかります。そして、星を取り囲むようにガスが広がっています。このすばるの星の輝きと、ガスが星の誕生についてのカギをにぎっています。
 今回はすばるからわかる星の誕生の秘密だけではなく、冬の星空の天体を見ることで星の赤ちゃんから星のおじいさんなど、星の一生を見ていくことにしましょう。


すばるを包むガスの正体は?

2006年3〜4月

土星への招待


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