2006/02/23



2006年3月1日(水)〜4月30日(日)
 


(C) NASA/JPL/Space Science Institute

 環のある惑星・土星は、そのユーモラスな姿から観望会でも人気の天体です。1997年、土星に向け「カッシーニ」探査機が打ち上げられました。2004年に到着してからは鮮明な画像を次々と撮影し、土星や衛星たちの知られざる姿を明らかにしてきました。新たな土星の世界へとご招待いたします。

 

【解説員からの番組のみどころ】

【安藤解説員】

【近藤解説員】

 現在かに座で輝く土星は、春にかけて宵空でよく見ることができ、小さな望遠鏡でも環のある不思議な姿を見ることができます。およそ400年ほど前、ガリレオが望遠鏡を向け「耳がある」と表現したその姿は、宇宙時代を迎えた現在、探査機により鮮明な写真で詳しく知ることができます。
 カッシーニ探査機の撮影した画像の数々は、パイオニアやボイジャーといった探査機が撮影したときに匹敵する、新たな土星の世界を私たちに見せてくれています。
 今回は、宇宙劇場から土星へと旅立ち、カッシーニ探査機の撮影した土星の画像や、カッシーニに積まれた小型探査機「ホイヘンス」が衛星タイタンに降り立ち撮影した画像の数々をじっくりとご覧いただきます。ひょっとすると、リリースされたばかりの最新画像の紹介も?! 明らかになりつつある土星の世界をお楽しみください。

 太陽系の惑星たちの中には土星の他に木星や天王星などにも環があることが分かっています。しかし、これらの惑星たちの環は惑星探査機や大型望遠鏡の活躍によってようやく分かるものです。観望会などで気軽に楽しむことができるのは土星だけで、なぜこのような見事な環ができたのか、今でも研究が進められています。
 1981年のボイジャー2号以来久々に土星を訪れたカッシーニは、初めての土星系(土星とその衛星たち)を対象にしたミッションであり、2004年の土星到着後、現在も土星を周回しながら調査を続けており、様々な成果をあげています。
 今回は土星や土星の衛星であるタイタンなどを含め、カッシーニの活躍により得られた様々な成果を映像を交えてご紹介します。不思議な土星の世界へみなさんをご案内いたしましょう!

   

【水谷解説員】

 

 土星はそのユーモラスな姿から、天体観望会などでも人気の天体です。ちょうど、今の時期は土星を観望する絶好のチャンス!もちろん肉眼ではあの環っかは見えませんけどね・・・(苦笑)。
 そんな土星に、アメリカとヨーロッパが打ち上げたカッシーニという探査機がちょうど今、土星の周りをまわりながらいろいろなことを調べています。土星は地球からとても遠いので、カッシーニが土星に到着するのに約7年もかかりました。そんなカッシーニが調べた土星の知られざる世界をみなさんにご紹介します。さらに、土星だけでなく、タイタンなど土星の衛星たちについてもご紹介していきます。タイタンには実は川や海があったとか・・・?
 さあ、これを見れば、あなたも土星博士になれるかも?!


土星の環の正体は?
 

2006年5〜6月

南天の星座


<< 2006年1〜2月の番組

2006年5〜6月の番組 >>