【Aクラス】2023年2月11日(土)

 この日は久しぶりの積雪がありました。今回は、この時期ぴったりの「発熱」がテーマです。なぜ発熱という現象が起こるのか、実験や工作を通してさまざまな角度から学んでいただきました。

 まず体験していただいたのが「摩擦熱」です。手をこすり合わせたり、感熱紙で線を書いたりして、こする速さや強さによって高い熱が発生することを体験していただきました。

 次のワークは「化学反応」による発熱を学ぶものです。使い捨てカイロは、鉄の酸化を利用して発熱させたものです。実際にカイロを開けて、材料やそれぞれの役割、そして使用前後の中身の変化を見ていただきました。皆さんは、特に使用前後の見た目の変化に興味をもったようで、カイロの色や質感、粒の大きさなどたくさんの変化を見つけられていました。

 後半はまず、「状態変化」による発熱を体験していただきました。使用したのはリサイクルカイロです。中に入っている酢酸ナトリウム三水和物は過冷却という不安定な状態のゲルです。パチンと刺激を与えると、一気に固まり熱(凝固熱)を出します。皆さん、あっという間に熱くなるカイロに驚いていました。

 最後は、電熱カッターを作って「電気抵抗」による発熱も体験していただきました。難しい工作でしたが、どうしたら上手くいくのか自分で考えながら試行錯誤している様子が印象的でした。

【Bクラス】2023年2月25日(土)

 Bクラスも発熱が起こるしくみを理解するための実験・工作をしていただきました。

 まずは、レシートの紙「感熱紙」を使った実験です。フランクフルトの棒で紙をこすって60度以上の熱を発生させられれば、黒い線や文字をかくことができます。白い感熱紙が真っ黒になるほどにたくさんこすって楽しんでいる様子が印象的でした。

 その後は、使い捨てカイロの発熱のしくみを知るワークをしていただきました。カイロ作りでは、単に手順通りに作るだけでなく、どうしたらより温かくなるのか考えながら作る様子が見られました。

 後半は、リサイクルカイロを使った実験を行いました。Bクラスでは、カイロの中身が固まる方法だけでなく、どうやったら元に戻すことができるのか等、一歩踏み込んだ質問もたくさん出ました。

 次の電熱カッターの工作ではBクラスも苦戦しましたが、自分なりに工夫しながら丁寧に作り、ほとんどのクラブ員が完成させることができました。

 

 クラブ員のみなさん、保護者のみなさん、1年間ご参加いただきありがとうございました!

 令和5年度も、天文科学クラブではさまざま活動を行っていきますので、お楽しみに!