天体の進化  2019年2月20日(水)

 今回は、「天体の進化」というテーマで紹介しました。

 

 宇宙に材料となる水素やヘリウムができてから、星や銀河が形成され、現在の宇宙の構造ができるまでをたどりました。宇宙カレンダーでは1月の中旬から7月までの内容です。

 星が生まれたことで、宇宙の姿は大きく変化していきました。星が持つ重力によって「星団」ができ、星団が衝突・合体を繰り返すことで「銀河」ができてと、小さな集団から大きな集団へと進化を遂げていきました。この進化の様子をコンピュータシミュレーションによって描かれた映像とともに見ていきました。

 

 また、星が生まれたことで様々な元素も作られていきました。はじめは水素とヘリウムだけだったシンプルな世界でしたが、星の中で起こっている核融合反応によって、炭素や酸素といったより重い元素が作られました。それが星の崩壊(超新星爆発)によって、さらに重い元素を作りながら宇宙に広がります。さらに、その後できた中性子星同士の衝突などにより、現在、地球上にある様々な元素が生まれました。

 天体の進化とともに、現在の宇宙の構造ができあがり、私たちの体を作る材料が増えてきたことがわかります。夜空の星を眺めながら、改めて宇宙の歴史を想い描いてみてください。

 

 次回は、3月6日(水)に「太陽系の誕生と地球のあゆみ」をテーマに行います。