マルチメッセンジャーで見る宇宙 2019年2月6日(水)
今回は、これまでの3回で見てきた「電磁波」以外で宇宙を知る方法と、さまざまな方法を組み合わせて宇宙を知るマルチメッセンジャー天文学について紹介しました。
現在は、電磁波以外にも宇宙を知る方法がいくつかあります。そのなかで、宇宙線・ニュートリノ・重力波の概略について紹介しました。それぞれがノーベル賞を受賞する大発見で、20世紀から21世紀の天文学における大きな進展に繋がっています。
素粒子論や相対論などにあまり深く立ち入らないで紹介しましたが、より深く知りたい方は、そうした部分もあわせて理解を深めるとよいでしょう。
そして、こうした手法とさまざまな波長の電磁波による観測を組み合わせた「マルチメッセンジャー」天文学の具体例として、超新星1987AとGW170817の観測と発見の様子を見ていきました。
新たな発見や理論の検証など、マルチメッセンジャーによる観測が天文学に大きな進展をもたらしてきました。
天文学におけるさまざまな発見がニュースとなる機会も多いですが、どのような手法で観測されたかに目を向けると、また違った角度からその発見を見ることができます。今回の講座をきっかけに、ぜひいろいろな視点での宇宙に興味を持っていただければと思います。
今回で第2期講座は終了となります。4回の講座に参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。