天体の進化 2019年5月15日(水)

 "宇宙カレンダーを読む"の第2回は「天体の進化」というテーマで行いました。

 

 誕生したばかりの宇宙は水素とヘリウムだけのシンプルな世界でしたが、そこから星や銀河がどのように生まれてきたのか、そして、私たちの体を作る様々な元素がどのように生まれてきたのかをカレンダーの中から読み解いていきました。

 水素を大量に含む大質量の初代星(ファーストスター)の誕生から核融合反応による元素合成により、重い元素が作られました。その元素から次の世代の星が生まれ、銀河を形成していきます。銀河同士も衝突・合体を繰り返しながら成長し、銀河群や銀河団といった構造を作り、現在の宇宙の姿が整っていきました。

 

 天体の進化によって、現在の宇宙の構造ができ、元素の種類が増えてきたことがわかります。カレンダーでは月ごとに内容を紹介していますが、実際には宇宙誕生から現在まで、星の中や銀河のスケールで変化が続いています。カレンダーを読み解くことで、宇宙の壮大な進化の歴史を楽しむことができます。ぜひ改めて、読み深めてみてください。

 

 次回は、5月29日(水)に「太陽系のあゆみと地球のあゆみ」をテーマに行います。