太陽系の誕生と地球のあゆみ 2019年5月29日(水)

 "宇宙カレンダーを読む"の最終回となる第3回では、太陽系の誕生と地球のあゆみについて時系列で紹介しました。宇宙カレンダーでは8月から12月までの内容に相当します。

 

 星が誕生する元となるのはチリやガスであり、重力で引き寄せられて大きくなり、恒星や惑星などになります。その様子をシミュレーション映像を交えながら展開していきました。そして、星が誕生する現場をとらえた天体画像を紹介し、今も新しい星が次々に誕生していることを実感していただきました。

 

 講座の後半は、地球上で起こったドラマについて紹介しました。生命誕生に必要な水や有機物の獲得、地上で生命維持を可能にしたオゾン層や地球磁場の形成がどのように進んで来たのかについて説明していきました。

 地球では偶然にもこれらの条件が揃い、単細胞生物が誕生したのを皮切りに多細胞生物へ進化して大型化が進み、膨大な種類の生物が誕生しました。その中には私たち人類も含まれるわけですが、宇宙カレンダーの年齢から見ると大晦日の夜に誕生しています。つまり私たち人類は宇宙からすると非常に短い歴史しか刻んでいないことを知っていただきました。

 

 第1期講座は、これで最終回となります。3回の講座にご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。