2019年ノーベル物理学賞!(1)系外惑星 2019年12月11日(水)
令和元年度の天文カレッジ第3期講座がスタートしました。おかげさまで、募集開始後すぐに定員となり、多くのみなさまにご参加いただきました。受付できなかったみなさま、申し訳ございませんでした。
今回は系外惑星をテーマに紹介しました。ちょうど2019年のノーベル賞授与式が行われる「ノーベルウィーク」が始まっており、さまざまなニュースでも再びノーベル賞について耳にする時期です。今年の物理学賞のうち、マイヨールさんとケローさんが1995年に初めて太陽と似た恒星の周りを公転する系外惑星を発見したことについて、掘り下げていきました。
まず私たちの太陽系を振り返り、それまで常識とされた惑星の世界を見ていきました。そして、系外惑星の発見前史から、発見の方法、系外惑星の種類などを見ていき、いかに多様な惑星が恒星を公転しているかを紹介しました。
プラネタリウムが会場でしたので、映像も交えて紹介しました。とくに、年毎に発見された系外惑星を持つ恒星をプラネタリウムで表示していくと、多数の系外惑星を発見したケプラー望遠鏡の観測エリアが特に浮かびあがり、驚きの声が上がりました。
進展の早い分野ですので、ぜひこれからも発見に注目していただければと思います。
次回は、2020年1月15日(水)に「2019年ノーベル物理学賞!(2)宇宙の始まりと進化」をテーマに行います。もうひとつのノーベル賞授与の話題である宇宙論を紹介します。