2019年ノーベル物理学賞!(2)宇宙の始まりと進化 2020年1月15日(水)
宇宙の始まりと進化について探求する「宇宙論」の分野が、今回のテーマでした。
2019年のノーベル物理学賞授与のもう一つのテーマは、宇宙論でした。授与されたピーブルズさんは、宇宙が誕生して間もない頃の物理状態や、ダークマターの存在について予測するなど、宇宙の構造ついて新たな理解を構築していきました。このようなピープルズさんの功績と、それに関する宇宙で起こる現象について紹介していきました。
宇宙はビッグバンにより誕生し、誕生して間もない頃は非常に高温でした。高温状態では核融合が起こり、主に水素が作られるという一連の流れを説明していきました。また高温状態の弊害として、真っすぐに光が進めず観測不可能な世界であることも取り上げました。さらにこの後、正体不明の物質ダークマターの重力によって、水素などの元素をかき集めて銀河ができた過程についても紹介しました。
このようにピーブルズさんは、観測不可能な宇宙の様子や、正体不明の物質について理論的に解明してきたのです。ピーブルズさんの貢献した宇宙論は、宇宙全般に渡る幅の広い分野なので、受講者の皆さんには関心を持って聞いていただいたようです。
次回は、2020年2月12日(水)に「大活躍!はやぶさ2」をテーマに行います。