見えた!ブラックホール 2020年9月30日(水)
新型コロナウイルス感染症の影響により延期となっていた、令和元年度 天文カレッジ 第3期講座 第4回を開催しました。
M87という銀河の中心にあるブラックホールの撮影に成功した話題と、ブラックホールの概要について紹介しました。
ブラックホールとは宇宙のいたる所にあり、その大きさは様々です。特に大きいブラックホールは銀河の中心にある場合が多く、重力がとても強いことを紹介しました。
ブラックホールの暗い部分は穴ではなく、光の速度でも脱出できない領域なので暗く見えることなど、基礎の部分にも触れて理解を深めていただきました。
ブラックホールはあまりにも小さい領域にある天体なので、技術的な問題により、長い間観測に成功しませんでした。ところがEHTという世界8カ所の電波望遠鏡による同時観測で視力300万を実現し、ついに2019年4月に初の直接観測に成功した経緯について説明しました。
観測の成功により、ブラックホールの質量や吸い込まれる前の物質の状態が詳細に判明したのは勿論ですが、何よりも今まで構築されてきた理論が観測により証明されたのは非常に意義深いことです。受講者の皆さんには関心を持って聞いていただいたようです。
4回の講座にご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。