活躍する探査機2 月・小天体をめぐる探査機たち 2022年5月25日(水)
4回に分けて開催してきた天文カレッジも今回が最終回となりました。今回は、日本の探査機の中でも月や小天体を探査に注目して取り上げました。
アメリカやロシア、ヨーロッパなどの大きな組織では大規模な惑星探査が主流だったのに対して、日本の探査は敢えて小さな天体に向かうものが多くあります。これには太陽系の起源を探るという理学的な目標だけでなく、より小さく・軽くし、コストを下げ、今後の宇宙開発や宇宙探査に生かせる技術を獲得する工学的な目標のためでもあります。
日本初のハレー彗星探査機「さきがけ」、「すいせい」からスタートした日本の宇宙探査は、打ち上げ回数を重ねる度に新しい挑戦を行い、その技術を獲得してきました。時には失敗もありましたが、そこから学ぶことも多かったようです。そして、その技術がみなさんもよく知る「はやぶさ2」にも生かされてきました。今回、「はやぶさ2」については、ドーム映像を使いながらどのようにしてサンプル採取を行ったかも見ていきました。
今後も月や火星の衛星探査などが予定されていますので、日本の探査機の活躍を応援していきましょう。
これにて天文カレッジ第1期講座は終了となります。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。