宇宙の広がり -宇宙の階層構造- 2025年3月26日(水)

これまで、太陽系、恒星、銀河と段階的に天体の様子を見てきました。最終回は「宇宙の広がり -宇宙の階層構造-」をテーマに宇宙全体の構造や宇宙誕生についてみていきました。
はじめに、宇宙のスケールを知る前段階として天体の距離を測る方法を紹介しました。ものさしが使えない宇宙では星や天体の光を使って距離を求めていきます。特に脈動型変光星を使った方法は、エドウィン・ハッブルが銀河の距離を測定するのに使って、宇宙の広がりを知る大きなきっかけになりました。

また、ハッブルは銀河が遠ざかっていることを調べ、宇宙が膨張していることを導きました。この宇宙の膨張については、輪ゴムに付箋紙を付けた簡単な工作を作ってみなさんに実験をしてもらいました。
そして、宇宙が膨張していることから宇宙の誕生についてもご紹介しました。138億年前に誕生した宇宙は今も膨張を続けています。その最遠の光は宇宙背景放射となって私たちに届いています。宇宙の歴史はまだまだわからないことも多いですが、これからもどんな発見があるのかお楽しみください。
今回で令和6年度の天文カレッジは終了となります。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。