宇宙年齢を精密に測定したのは2003年でした ©NASA / WMAP Science Team

2009年に岩石タイプの系外惑星が見つかりました ©ESO

2019年にブラックホールシャドウの撮影が発表されました ©EHT Collaboration

投映時間

投映スケジュールをご覧ください。

番組内容

 スペースパークは2001年10月に開館してから20周年を迎えます。この20年の、驚きの天文現象や宇宙新発見の旅にご案内いたします。

 今夜の星座解説とあわせて生解説でお送りいたします。

解説員からの番組の見どころ

安藤解説員

 スペースパークオープン時の最初のプラネタリウム一般番組は、建設間もない国際宇宙ステーションがテーマで、11月のしし座流星群の大出現が話題になった年でした。それからさまざまな天文現象と数多くの天文学の新発見が20年を飾り、宇宙劇場でもその都度ご紹介してきました。今では当たり前のように理解している宇宙のことも、この20年の間に発見されたことが多くありました。

 これまで宇宙劇場では138万人以上の方と星空を見上げ、宇宙のわくわくする話題を見ていきました。これまでの発見を改めて見直しながら、これからの宇宙への新たな扉をいっしょに開きましょう。

佐藤解説員

 スペースパークは開館から20年が経とうとしています。開館当時に生まれた人が20歳になっていると思うと、月日の流れの早さに驚かされます。それと同時に天文学も20年前と現在では、宇宙の概念が大幅に変化してきたことに驚かされます。宇宙の年齢の精密な推定は宇宙誕生時の概念を変えました。数々の系外惑星の発見により、「アストロバイオロジー」という分野も誕生しました。そして、新しい天文学の手法として「重力波天文学」も誕生し、さらなる宇宙の歴史の解明や謎の覆いブラックホールの解明に挑んでいます。

 このような20年の出来事を振り返りながら、新しい天文学の分野を映像とともに見ていきましょう!

惠川解説員

 20年の間に、時代はアナログからデジタルへと移行していきました。天文学に関してもデジタル化は観測機器へ応用され、より解像度の高い天体の情報を取得できるようになりました。また、星の距離や宇宙年齢の測定も飛躍的に高まり、宇宙全体の姿がより深く理解できるようになりました。工業面の技術に関しても、日本の探査機「はやぶさ」の開発により、遠隔操作で遠くの天体の物質を地球へ持ち帰って調査できるまでに進展しています。

 今回は、天文学の様々な分野の科学的進歩について、時系列で辿ってみることにしましょう。

山村解説員

 この20年の間、天文学は日々発展、進歩をしてきました。この20年で太陽系以外の惑星が次々と発見され、さらには地球に似たような惑星も見つかっています。地球以外の生命の可能性というのは夢のような話ではなくなってきており、これからも「第二の地球」探しは続いていきます。そんな今後も目が離せない系外惑星の世界などをめぐりながら、この20年の宇宙の歴史を振り返ってみませんか。

 ぜひ、みなさまの科学館での思い出を思い返しながらお楽しみください。