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番組内容
アインシュタインが予言した時空のゆがみ「重力波」で、ブラックホールの合体などがわかるようになってきました。光を使わない重力波天文学とはどのような分野なのでしょうか?
今夜の星座解説とあわせて生解説でお送りいたします。
解説員からの番組の見どころ
安藤解説員
アインシュタインの相対性理論により予言された「重力波」は、100年の時を経て検出され、それは私たちに全くの新しい目線で宇宙の姿を教えてくれるようになりました。
重力波とは何か?そしてどんな宇宙の姿がわかるのかを、さまざまな映像を交えてご紹介していきます。特に重力波で見えてくる宇宙の姿は、非常にダイナミックな現象が多いので、迫力ある映像とともに21世紀の新たな天文学を見ていきましょう。
佐藤解説員
重力波天文学はここ数年でようやく成果を上げ始めた最先端の分野です。まだまだ成果は少ないですが、ブラックホールの合体や中性子星の衝突など、これまで知ることができなかった出来事が観測されてきました。従来の光を"視る"ではなく時空の歪みを"感じる"ことで発生源が調べられる重力波はどのようなしくみで捉えるのでしょうか。名前からして難しそうですが、プラネタリウムの映像を使ってイメージしやすくなるようご紹介していきますので、ぜひ、最先端の天文学に触れてみてください。
惠川解説員
これまでの観測といえば、電波、可視光線、X線など電磁波という枠の中の波長の違う光を扱ってきました。しかし、光の性質と全く違った重力波が観測に新たに組み込まれることで、重力の強い天体の物理現象について更に多くの理解を得られるようになりました。
今回は、重力波の発想が誕生した歴史的経緯と、近年行われた観測成果について紹介していきます。
山村解説員
光の速さで伝わる時空の歪み、重力波。目には見えない波ですが、人類は重力波を直接観測することに成功しています。では、その波を宇宙のどのような天体が引き起こしているのでしょうか。発生源をたどっていくと、とてもエネルギーの高い現象が引き起こし、体重の重いペアの星の動きやそれらが合体することでも重力波が生まれています。今回はそんな重力波の発生源にスポットをあてながら、見えない宇宙の世界を紹介します。