2025年11月29日(土)に、土星観望会を郡山駅西口駅前広場で開催しました。

 

 この日は、朝から快晴で絶好の観望会日和になりました。暗くなると、土星と半月過ぎの月が並んで見えていました。早速、広場に望遠鏡を並べ、土星と月の観察を行いました。

 土星の環の傾きは毎年少しずつ変わっていき、15年に一度、環が地球に対して真横を向き、環が見えなくなります。11月25日にはほぼ真横の状態となり、この日も極めて細く見られるということで、開始から100名以上の方が望遠鏡に並ばれました。実際に土星を見ると、極細の環が見え、串団子のような土星を楽しむことができました。初めて土星を見た方も多く、大変喜んでいただきました。

 今回は新たな手法として、eVscopeⅡによる電視観望も取り入れてみました。タブレットの画面を小型のモニターに映することで、リアルタイムで天体の姿を見ることができます。今回は月のほか、散開星団やアンドロメダ銀河などを観察しました。これまでの駅前観望会では見ることができなかった天体を紹介することができ、参加者からも「はじめて望遠鏡で銀河を見た」と感動の声が上がりました。また、ボタン一つで天体を自動で導入していく望遠鏡の性能に驚かれたり、徐々に天体の姿が浮かび上がってくる様子にも関心が集まりました。肉眼では見えていなくても望遠鏡で見ることができ、感激されている方もいらっしゃいました。

 今回は、土星とともにいろいろな天体をお楽しみいただきました。寒い中、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。