ワゴン車に天体望遠鏡を積んで市内各地を回り、星の観望会を行う「星の宅配便」。令和7年度の第5回は、2025年11月2日(日)に喜久田公民館との共催で、同公民館を会場に開催しました。

【星空と月・土星】
観望会の前半は、星図を使ってこの時季に見られる星や星座を紹介しました。11月に入り、すっかり肌寒くなってきましたが、宵空では西の方角に夏の大三角を探すことができます。この時季でも夏の星が見えることにみなさん驚いていました。
今回、望遠鏡でのターゲット天体は月です。この日は十三夜でもありましたので、お月見の文化と併せて月の姿を紹介しました。また、月が土星に接近している日でもあったため、この日の月と土星の並びも事前に確かめました。

【望遠鏡での天体観察】
後半は、いよいよ屋外での観察です。開催時間前から雲や雨が心配でしたが、外に出てしばらく待っていると雲の切れ間から月が見えてきました。急いで望遠鏡を向け、みなさんそれぞれ倍率の違う月を観察することができました。でこぼことしたクレーターの様子に感動している方が多く、無事に観察できてホッとしました。
土星は雲がかかってしまい観察することができませんでしたが、肉眼では夏の大三角や北極星を見つけ、さらに人工衛星が空を横切る様子も見ることができました。実際の空で星を観察できたことで、星の明るさの違いや緯度の変化による北極星の高さの違い、国際宇宙ステーションでの油井亀美也宇宙飛行士の活躍など、盛りだくさんの内容でお届けすることができました。おうちに帰ってから再度星を眺めたという方もおられ、今回の観望会が星や宇宙に興味を持つきっかけになれば幸いです。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
今回で、今年度の星の宅配便は終了となります。また来年度にも、各公民館で開催する予定です。次は皆さんのところに行くかもしれませんので、楽しみにしていてください。








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