望遠鏡を使ってみよう 2020年11月11日(水)

 前回の「望遠鏡のしくみ」で学んだことを踏まえ、今回は、より実践的な内容を紹介しました。望遠鏡は組み立てや操作ができるだけでは、天体を十分に楽しむことができません。望遠鏡を組み立てるときに気をつけること、望遠鏡を操作するときに気をつけること、望遠鏡で見るときに気をつけること、の3つのポイントがあります。これらをしっかりとおさえて、安全で楽に観察する方法を紹介しました。

 また、天体ごとに楽しみ方も異なります。肉眼で見る、双眼鏡で見る、低倍率の望遠鏡で見る、高倍率で見る、など観察方法によって見え方が異なるのも天体を楽しむ方法の1つです。はじめのうちは、月や惑星など見つけやすいものから、慣れてきたら星雲・星団・銀河など様々な天体たちの姿を楽しみましょう。そして、自分で楽しめるようになってきたら、星空案内人として家族やいろんな人たちにその感動を共有していきましょう。

 

 後半は、実際に望遠鏡の組み立て方や操作方法を紹介しました。はじめに、手順と各部品の名称などを説明しながら組み立てのデモンストレーションを行いました。その後、4つのグループに分かれて、グループごとに望遠鏡の組み立ての練習をしました。全員マスクの着用、こまめなアルコール消毒を徹底し、ソーシャルディスタンスを確保しながら、コロナウイルス対策にも努めました。初めて望遠鏡に触れる方も多く、緊張と戸惑いながらもグループで確認しながら作業していました。

 望遠鏡の組み立て・操作だけでも気をつけることが多く、また、十分に天体を楽しむためには天体の知識も必要です。はじめのうちは難しいと感じてしまいますが、何度も練習を重ねていけば上手に扱えるようになっていきます。補講や実際の観望会など、練習の機会を用意していますので、ぜひ参加して望遠鏡をマスターしていきましょう。

 

 次回は、12月16日(水)に「宇宙はどんな世界」をテーマに行います。宇宙はどのような天体があり、どのような構造をしているのか紹介します。