日本の探査機の歩み 2022年4月27日(水)

 今回は宇宙を探査している探査機のうち、日本のものにスポットをあててご紹介しました。人工衛星も含めた探査機の歴史を振り返りながら、いくつか探査機をとりあげて探査天体や特徴をご紹介しました。それぞれの性能や経験が次世代へと受け継がれ、日本の探査機は多くの成果を挙げています。しかし、実は探査がうまくいかなかったものや開発の段階で中止となった探査もあります。そのような探査機も含めて広い視点から探査機を知り、さらに理解を深めていただければと思います。

 探査機はどのような天体をターゲットとしているのかを時系列で追ってみると、最初のころは試験的な観測が多い一方、徐々に地球の周辺の探査、月や惑星、小天体の探査と、探査範囲を広げていることが分かります。

 それらの探査機や衛星が寿命を迎えるとどうなるのか、という質問もいただきました。地球の大気圏に入り、消滅させる場合やそのまま宇宙を飛び続けるものもあります。探査機の成果だけでなく、探査機人生全体を見てみるのも面白いでしょう。

 

 次回は、5月11日(水)に「活躍する探査機1 太陽・惑星を調べた探査機たち」をテーマに行います。