望遠鏡のしくみ 2023年7月5日(水)
今回は星空の楽しみを広げてくれる望遠鏡について紹介しました。望遠鏡は400年の歴史があり、時代とともに進化を遂げ、天文学の発展に貢献してきました。この望遠鏡のしくみはとてもシンプルで、凸レンズや凹面鏡で光を集め、もう一つのレンズで拡大して見るというものです。とても大雑把に言うと、2枚のレンズさえあれば、屈折式望遠鏡を作ることができます。
講座中には、凸レンズと凹レンズの虫眼鏡を使って、レンズのしくみも体験していただきました。凸レンズで遠くを見ると景色が逆さまになることや、近くのものを見ると大きく見えることを確認しました。そして、2枚のレンズを組み合わせて遠くのものが大きく見えることも体験することができました。
休憩中にはガリレオの望遠鏡のレプリカやニュートンの望遠鏡のレプリカにも触れていただき、望遠鏡の歴史を感じていただきました。また、小型の手作り望遠鏡も紹介し、小さな望遠鏡でも十分に天体の観察ができることを紹介しました。
後半は、望遠鏡の種類や性能についてのお話をしました。望遠鏡の種類によって長所短所がありますので、自分に合った望遠鏡選びが大切です。次回は、実際に当館の望遠鏡も出して体験していただきますので、体験を通して理解を深めてみてください。
次回は、8月30日(水)に「望遠鏡を使ってみよう」をテーマに行います。実際の望遠鏡を使って、構造や動きなどをご紹介していきます。