光学式プラネタリウムのしくみ 2023年12月6日(水)

 天文カレッジ第2期講座「プラネタリウムのすべて」が開講しました。第1回目の今回は「光学式プラネタリウムのしくみ」をテーマに実施しました。

 光学式プラネタリウムは今から100年前に誕生しましたが、そこから現在に至るまで基本的なしくみはほとんど変わりません。前半はスライドを使いながら、光学式のしくみをはじめ、デジタル式やピンホール式のしくみも少しご紹介をしました。

 また、宇宙劇場には投映機のほかにどのような機器があるのかをご紹介し、実際に各機器の近くで見ていただきました。投映機は蓋を開け、内部の様子もご覧いただきました。蓋を開けた状態の投映機は普段なかなか見ることができないため、みなさま興味津々でした。

 ほかにもコンソールにはどのようなボタンや機器があり、それらをどう操作しているかもコンソールを囲みながらご紹介しました。「普段の投映での操作は本当に1人でされているのですか?」といった質問が出るほど、想像以上のボタンや操作種類の多さだったようです。

 後半は、星空の基本運動4つ(日周運動、年周運動、緯度運動、歳差運動)の原理とそれらの運動によってどのように星空が変化していくのかを見ていただきました。ご覧いただいたように光学式プラネタリウムだけでもさまざまな星空を再現することができます。たくさんの魅力と可能性を持っていること、そして次回ご紹介するデジタル式とのハイブリットな投映によって幅広く星空や宇宙の世界を届けることができることを最後にみなさまへお伝えしました。

 ぜひこれからもプラネタリウムの魅力をたくさん感じていただければと思います。

 

 次回は、12月20日(水)に「デジタルプラネタリウムのしくみ」をテーマに行います。お楽しみに。